つくば市/大穂学園

小学生新聞

オンラインで小学校同士が交流 調べたまちの様子を伝え合う

つくば市立大穂学園では、学園内の各校によるオンライン交流が盛ん。2022年12月20日(火)には2年生同士が、おたがいの学習成果をプレゼンテーションし合った。

まち探検で訪ねた地域の3か所を発表

 2年生は生活科のまち探検で、地域にいろいろな店や産業があることを学んでいる。吉沼小の児童は、まず学校の近くにある日本酒の醸造(じょうぞう)所を訪問した。酒蔵の中は寒く、大きなタンクがたくさん並んでいたそうだ。続いて駐在(ちゅうざい)所では白バイやパトカーなどを見学し、手錠(てじょう)にもさわらせてもらった。「制服がかっこいい。大きくなったらおまわりさんになりたい」と話す子もいた。

 銀行では、金庫やお札を数える機械などを見て、1000万円の札束も持たせてもらい、「お金ってすごく重いんだね、大事にしなくちゃ」などと話し合った。「訪問先の方々はいろんな用意をして、子どもたちが来るのを楽しみに待ってくださっていた。地域に支えられ、温かい環境(かんきょう)で勉強させてもらっている」と、担任の先生。

交流会から気付く自分たちのまちの特色

 子どもたちにとってオンライン交流は今回が初めて。クラス内での発表とはちがい、知らない人がたくさん見ているのでドキドキしたそうだが、がんばって堂々と発表することができた。他校からの感想では「酒蔵があるなんて素敵ですね」という声が多く、「どこにでもあるものじゃないんだな」と、改めて自分たちのまちの良さにも気付くことができた。

 この交流会には学園内の各小学校に加え、三重県津市の栗間小学校もゲストとして参加した。子どもたちは「よその学校でも、同じ年の子がこうやって勉強しているんだな」「学校の大きさやクラスの人数も、それぞれちがうんだな」など、さまざまなことを感じたようだ。

学年部会で情報共有 指導技術の向上に

 交流会を企画(きかく)したのは、学園内の2年生の担任同士による学年部会。チームズを使い、ふだんからオンラインで活発に活動している。

 「学年部会では、他校の先輩(せんぱい)のやり方を見せてもらうことで、活動計画の立て方やふり返りのやり方など、基本的なところから指導技術が身に付けられ、一種のOJT(オンザジョブトレーニング)にもなっている」と先生。

 OJTとは仕事に必要な知識やスキルを、職場の上司や先輩が実務を通じて指導する教育方法。学年部会があることで、小規模校でも同じ学年の話を他校の先生から聞くことができ、新任の先生が教育的資質や能力を向上させる良い機会になっているという。