水戸市/常磐小学校

小学生新聞

「ときわスマイル」で目指す 自分が笑顔に みんなを笑顔に

 水戸市立常磐小学校は、今年創立150周年をむかえる。周辺には大型商業施設(しせつ)や住宅が建ち並び、学校は古くから地域で暮らす住民と、転居してきた住民との交流が生まれる場にもなっている。地域と学校が一体となり、「社会に役立つ人、常磐を愛する人の育成」に取り組んでいる。

相手意識を高め育てる教育

 同小の教育の目標は、「知性にとみ 自ら進んで行動できる 心身ともにたくましく 人間性豊かな児童を育成する」こと。目標の実現に向けて、子どもたち自身が相手意識を持てるように取り組んでいる。「相手意識とは、たとえば相手のことを考えて優しい言葉がけをしたり、何かトラブルがあった時に自分たちで相手を思いやりながら解決できるようにしたりすること」ととらえている。今年度は、「ときわスマイル! ―自分が笑顔に みんなを笑顔に―」をスローガンに、自分が笑顔になるにはどうすればよいのか、相手を笑顔にするためには何をすればよいのかを考えながら生活し相手意識を育てている。

創立150周年記念事業を開催

 創立150年の記念ソングとして誕生したのが「ときわスマイル」で、3日(金・祝)の式典で初披露(ひろう)するために練習を重ねた。歌詞は全校児童から募集(ぼしゅう)し、記念ソング制作委員会がまとめ、校歌の作曲者である平井康三郎氏の孫の平井裕也氏が作曲。式典は三部構成で、第一部は同小の150年の歴史について、子どもたちが発表した。第二部は平井裕也氏のピアノコンサートを開催(かいさい)。第三部ではエコバックや缶バッジづくりを行い、同小のマスコットキャラクター「ときまる」がプリントされた材料に自分で色をぬって完成させた。

友だちや地域との交流で楽しい時間

 10月には1、2、3、4、6年生の遠足があり、6年生は4年ぶりにコロナ禍(か)で中断していた東京遠足が再開し、国会体験をした。5年生は1泊2日で水戸市少年自然の家で宿泊学習を実施(じっし)し、行きは学校から約6キロの道のりを歩いて行くことにチャレンジした。

 同小は昔から地域とのかかわりが深い学校で、地域の自治団体「ランド常磐の会」とさまざまな活動をしている。地域の運動会に参加したり、地域の高齢(こうれい)者から昔の暮らしや遊びを教わったり、子どもたちが植えた米を収穫(しゅうかく)した後に高齢者を招いて「おにぎり集会」を開催したりしている。「いつも笑顔で、相手を大事にできる人になってほしい」という思いが伝わる環境(かんきょう)の下で、子どもたちは保護者や地域や学校に温かく見守られながら元気に育っている。