取手市/桜が丘小学校

小学生新聞

活気ある明るい学校で体験活動から育む感謝の心

 取手市立桜が丘小学校では、今年度、体験活動の充実(じゅうじつ)を図ってきた。コロナ禍(か)で制限されていた外部の人との交流や社会科見学ができるようになり、地域の人材も積極的に活用しながら行っている。体験して本物にふれることで多くのことを学べるのはもちろん、お世話になった人への感謝の心も育んでいる。

専門家から習う外部講師による授業

 体験活動に積極的に取り組んでいる同小では、市が行っている地域人材活用事業に登録している人たちを招き、外部講師による授業を多数行ってきた。1年生は「アサガオ先生」といっしょにアサガオの種をまき、2年生は「ミニトマト先生」にミニトマトの育て方を習い、高学年はプログラミングの授業を行ってもらった。

 ほかにも1・2年生は人形劇を楽しみ、3・4年生は体力テストの課題である投てきの力をのばそうと、筑波大学の先生を招き、新聞紙で作ったボールを使って的当てなどを行いながら投げ方のコツを学んだ。

お世話になった人に感謝を伝える

 社会科見学では、11月に2年生が町たんけんに出かけ、地域のコンビニエンスストアや医院、動物病院などを訪ねた。3年生は消防署見学に行き、はしご車を見せてもらったり、消防士の服を着させてもらったりした。

 「専門家の人に教えてもらったり、本物にふれたりすることで、キャリア形成につながる価値観にふれることができる」と教務主任。さらに「お世話になった人に感謝する心も育みたい」と、授業や見学の後には必ずお礼の手紙を書いてわたしている。そして、こうして育まれた感謝の心を、日ごろから友達や家族など周りの人たちにももてるようになってほしいと考えている。

楽しいアイデアいっぱい笑顔あふれる学校生活

 「人を大事にする学校」を目指している同小では、先生たちが子どもたちといっしょに楽しく活動することを大切にし、まずは先生たちが楽しいと思える仕かけを作っている。季節ごとにエントランスのホールやろう下を先生たちが装飾(そうしょく)すると、子どもたちも手作りのオブジェを持ち寄ってかざってくれる。ハロウィンの時期には顔だしパネルも登場し、子どもたちに大好評だった。

 また「つなぎーず」の先生たちがふだんの作業時に着用しているカラフルなつなぎを借用し、なかよし委員会が赤い羽根募金(ぼきん)を呼びかける6人の「ハネボキンジャー」が誕生。子どもたちが作成した啓発(けいはつ)動画で、いちやく人気者になった。子どもたちのアイデアで、募金をすると引けるおみくじも用意し、募金に協力してくれる子どもたちも増えた。先生も子どもたちも主体的に活動し、活気に満ちている同小には、笑顔があふれている。