取手市/取手小学校
地域とともに150周年 みんなで盛大に祝った記念式典
昨年、創立150周年をむかえた取手市立取手小学校。長年、地域の人に親しまれてきた市内で最も古い小学校で、昨年11月には多くの来賓(らいひん)を招き、記念式典が盛大に行われた。学校の歴史や伝統について学んだ子どもたちは、学年ごとに学習の成果を歌やおどりなどのパフォーマンスを交えて堂々と発表し、参列者たちから大きなはく手をもらった。
学習発表に歌やおどり がんばった学年発表
150周年記念式典の第1部「式典の部」には市長も参列し、来賓の祝辞に続いて新調された校旗が披露(ひろう)された。後半には、取手第一中学校吹奏楽(すいそうがく)部によるコンサートも開かれ、子どもたちは手びょうしをしたり体を動かしたりしながら楽しんだ。
第2部は「児童発表の部」。1年生は入学してから学んだことや発見したことを歌や劇で発表した。2年生は「出会い」をテーマに、生活科の町探検で発見したことを発表し、『ふるさと』を合唱。3年生は社会科で学んだ取手市の魅力(みりょく)について発表し、運動会でおどった『花笠音頭』を元気よく堂々とおどった。校歌について調べた4年生は、歌詞の意味について発表し、校歌の歌詞を書いたカードをかかげながら全員で校歌を合唱した。5年生のテーマは「応援(おうえん)」。取手小やみんなのことを応援しようと、パワーあふれる歌やダンスで会場を盛り上げた。最後に6年生は「伝統」をテーマに取り上げ、取手小の歴史や精神について発表。ソーラン節を全力でおどり、一体感のあるはく力いっぱいのパフォーマンスに大きなはく手がわいた。
そして最後は全員で『ハッピーバースデー』を歌って、取手小の150歳をお祝いした。発表のほかにも会場を準備したり司会を務めたり、この日のためにがんばってきた子どもたちにとって、150年の歴史を再認識したと同時に大きな達成感を味わった式典となった。
地域と合同で防災訓練 登下校の見守りも
地域と共に歩んできた同小は地域とのつながりも深く、地域合同防災訓練も毎年行っている。全学年が参加し、学年ごとに消火器訓練や応急手当の方法などを学び、6年間で一通りの防災知識を得ることができる。学区内は水害が多い地域で、高台にある学校は避難(ひなん)所にもなっていることから、地域との合同訓練は欠かせないものになっており、地域と一体となって防災意識を高めている。 また登下校時には地域の人たちが付きそって歩いてくれたり、交差点に立ってくれたりして子どもたちを見守ってくれている。「これからも地域の方々に協力していただき、いっしょに活動していきたい」と教務主任は話した。