守谷市/守谷小学校

一人ひとりが輝くために自ら考えて行動する子どもを育む
「児童が自ら問いをもち、考えて行動する場をふやす」ことを目標に教育活動に取り組む守谷市立守谷小学校では、学力向上に向けて「やる学習」から「やりたい学習」への移行を進めている。子どもたちが自ら課題を見つけ、課題解決にむけて情報を集めたり、友達同士で話し合ったりする探究的な学習スタイルを取り入れ、自ら意欲的に学ぶ子どもたちを育てている。
探究型学習で学びたい意欲を育む
「予測困難なこれからの時代を生きる子どもたちには、自分で考えて行動するたくましさを身につけてほしい」と話す校長。みんなでいっしょに授業を受けるスタイルから、自分の興味や関心のあるテーマから学びを深めていけるよう、授業づくりを工夫している。
例えば5年生の総合的な学習の時間では、SDGsに関連して各自がテーマを設定。図書室の本やインターネットを使って調べたり、友達と話し合ったりしてインプット・アウトプットをくり返しながら、それぞれの方法で調べ学習をすすめた。学習の成果はタブレット端末(たんまつ)を使ってまとめ、学級全体で共有し、さらに学びを深めた。 このような探究型の学習をほかの教科でも取り入れ、子どもたちが考える場面を多く設定し、自ら学ぶ姿勢を大事にした授業を展開している。
自ら考えて行動し大成功の運動会
自ら考えて行動する姿勢は、10月25日(土)に行われた運動会でも発揮された。子どもたちは何をするべきかを考えて準備を進め、係活動や競技に取り組んだ。ダンスや組体操、マスゲームを融合(ゆうごう)した表現種目では、全体の練習時間を少なく設定し、各自でふり付けの動画を見て練習。休み時間などに自主的に練習する姿が多く見られた。全体で合わせる機会が少ないため、全体練習ではだれもが集中して取り組み、すばらしい演目を作り上げて、やりきった子どもたちには満面の笑みがあふれた。
中学校区で交流するあごもんプロジェクト
今年度から、愛宕中学校区としてコミュニティ・スクールがスタートし、愛宕中、郷州小、守谷小の頭文字をとった「あごもんプロジェクト」も始まった。26日(水)には、小・中学生、保護者、地域の人が合同で朝のあいさつを行う「しあわせ運動」が予定されているほか、12月には4年生と中学2年生が地域の人といっしょに「守谷野鳥のみち」を散策する「野鳥のみち探検隊」も行う予定だ。さらに児童からの「みんなで楽しめる行事をしたい」という声に応え、「守っ子フェス」を企画(きかく)。芸術鑑賞会やバルーンアート、マジック、PTAによるブース出展などを全校で楽しむ予定だ。 「一人ひとりがどこまでも大切にされる学校を目指したい」と校長。主役である子どもたちが輝(かがや)き、それを支える教職員も保護者も、みんなが笑顔になれる学校にしていきたいと語った。

