つくばみらい市/伊奈小学校

校内作品展やカヌー体験会 地域とのつながりで特色ある行事を
つくばみらい市立伊奈小学校では、青少年育成つくばみらい市民会議伊奈支部により、子どもたちのための特色ある行事が多数行われている。毎年9月には、夏休みの宿題で制作した絵日記や標語、ポスターなどから入賞作を選び、校内に展示する作品展を実施(じっし)。子どもたちの意欲付けにつながっている。ほかにもカヌー体験会、芸術鑑賞(かんしょう)会などがあり、貴重な体験の機会となっている。
入賞のチャンスが児童の制作意欲向上に
9月半ば、同小のろう下や児童会室には、子どもたちの個性豊かな作品がにぎやかにかざられていた。いきいきと描(か)かれた絵画やポスター、力強い筆運びの書道、アイデアあふれる工作。夏休みの宿題として、1・2年生は絵日記、3年生以上は標語を全員提出、ほかの作品は自由提出で制作したものだ。金色の札が付けられているのは、青少年育成つくばみらい市民会議伊奈支部(以下、青少年育成会)による校内作品展の入賞作。青少年育成会の役員が、すべての作品を見て審査(しんさ)し選んでいる。
作品展は、放課後の時間に保護者も見に来ることができるので、子どもたちもうれしい様子。コンクールへの出品作に選ばれたり、そこで入賞したりするのは難しくとも、「校内の作品展で賞がもらえる可能性がある」「成果を保護者に見に来てもらえる」ということが、児童のモチベーションアップにつながっているそうだ。
学校のプールで行うカヌー体験会も人気
青少年育成会の役員は、元PTA会長をはじめ、地域のさまざまな人たちで構成されており、子どもたちのために年間を通してイベントを実施している。7月には同小のプールでカヌー体験会を開催(かいさい)。参加は希望制だが、1~6年生までの親子が毎年数多く集まる人気行事だ。実際に救命胴衣(どうい)を着てカヌーに乗り、パドルをこいで前に進む体験に胸をおどらせ、何度もくり返し乗る児童もいて、「すごく楽しかった」「おもしろい体験をさせてくれてありがとう」と喜びの声が聞かれた。
秋から冬にかけても楽しい行事がたくさん
ほかにも今年度は、ふわふわドームや縁日(えんにち)、ゲームなどが行われる「あきまつり」、参加型のサイエンスマジックショーを楽しむ「芸術鑑賞会」、河原でお正月かざりを燃やす伝統行事「鳥追い」など、青少年育成会はたくさんのイベントを企画(きかく)しているという。教頭は「地域の方々の協力のおかげで、子どもたちは貴重な体験ができ、笑顔になっているので本当にありがたい」と感謝の言葉を述べた。

