つくばみらい市/伊奈小学校

小学生新聞

学校、家庭、地域で支え合い
子どもたちの成長を見守る

子どもは地域で育てるという意識が求められている中、つくばみらい市立伊奈小学校では、家庭や地域と一体となってそれぞれの持ち味を生かした教育活動に取り組んでいる。「つながりのある学校」を目標に、心に残る学びを提供して子どもたち一人ひとりが自分の良さをのばせる環境(かんきょう)づくりに努めている。

豊富な活動で祭りを盛り上げる
 さわやかな秋晴れとなった5日(土)、同小でPTA主体の「秋まつり」が開かれた。体育館、校庭、駐車(ちゅうしゃ)場、ピロティを会場に段ボールフリスビーや輪投げをはじめ、金魚すくいや型ぬき、ドクターフィッシュのふれあい体験など13種目を用意。持ち帰り用のパンを選ぶコーナーもあり盛りだくさんな内容となった。
 2時間目まで通常授業をこなした児童らは待ちに待った秋まつりが始まると会場マップを手に思い思いのブースを目指した。各ブース1人1回といった約束を守りながら時間いっぱいまで祭りを満きつした。
 ドクターフィッシュとふれ合った6年生の男子児童と女子児童は「予想とちがってくすぐったかった」「かわいい。つんつんされた」と喜んでいた。 谷和眞PTA会長は「PTAは子どもたちの笑顔のために労力をおしまないでやろうと話していた。子どもたちが楽しそうにしていてうれしい」と目を細めた。
自動車教習所を活用し
交通安全教室

 5月には学校から歩いてすぐの取手自動車教習所の協力で交通安全教室を行った。1、2年生は道路を横断する時や止まっている車の前後を通るときに、気を付けることなどを学んだ。また、3~6年生は自転車の安全な乗り方について指導を受けた。自転車に乗って大きな道路へ出るときの注意点や信号機のある道路のわたり方、自転車の点検の仕方などを習った。実際の道路に近い施設(しせつ)内の模擬(もぎ)道路を使って交通ルールを守ることの大切さを再確認し、子どもたちの交通安全に対する意識も高まった。12月には同施設で持久走大会も行う予定だ。
カヌーを身近に
非日常を体験

 7月には青少年育成つくばみらい市民会議伊奈支部のメンバーが同小のプールでカヌー体験会を開いた。1~6年生までの親子約40人が参加し、乗り方やパドルの操り方を教わった。参加者は救命胴衣(どうい)を着用してカヌーに乗りこみ、最初はぎこちないパドルさばきだったが、次第にこつをつかむと水面をすべるように進めるようになっていった。初めて体験した児童はひっくり返らないか心配していたが、メンバーとともに乗りこむと緊張(きんちょう)がほぐれ笑顔が見られた。
 教頭は「学校教育は教職員だけの力では成し得ないと思っている。地域のみなさんと連携(れんけい)して、子どもたちの学校生活をより活気あるものにしていきたい」と話した。