守谷市/松ケ丘小

小学生新聞

大地震の発生を想定し 防災の日に引きわたし訓練

守谷市立松ケ丘小学校で、9月1日(金)の防災の日に合わせ、中学校区合同引きわたし訓練(くんれん)が行われた。震度(しんど)6弱の地震が発生したことを想定し、子どもたちは机の下に身をかがめてゆれが収まるのを待った後、クラスごとに校庭に避難(ひなん)。学年ごとに人数を確認した後、教室にもどり保護者のむかえを待った。

「おかしもち」を守って速やかに避難

 避難の際の合言葉は「お(おさない)・か(かけない)・し(しゃべらない)・も(もどらない)・ち(ちかづかない)」。初めて避難訓練を体験する1年生の学級では、この合言葉を確認して訓練に備えた。地震(じしん)発生の放送が入ると、子どもたちはあわてずにだまって机の下に入り、ゆれが収まるのを待った。その後、防災頭巾(ずきん)をかぶり、先生の後について2列に並んで校庭に避難した。どの子も表情は真けんそのもの。約束をしっかり守り、おしゃべりせずに速やかに避難ができた。学年ごとに集合し、人数を確認すると教室へ。保護者がむかえに来るまでの時間、訓練をふり返り、子どもたちは「やる前はドキドキしたけど落ち着いて行動できた」「先生の旗を見てついていけた」などと感想を述べた。また先生からは、家に帰ったら、おうちの人と地震にあったときにどこに避難するか話し合ってほしいという話があった。

教室で引きわたし1時間あまりで完了

 通常は校庭で行われる引きわたし訓練だが、熱中症予防対策のため教室に変こうされて行われた。保護者がむかえに来ると、子どもからも自分の保護者や知り合いであることを確認し、どこに帰るかを担任に伝えてから帰宅。訓練開始から1時間あまりで全員の児童を無事に保護者に引きわたすことができた。

 教頭は「今年初めての避難訓練だったが、子どもたちは訓練の目的を理解して、落ち着いて速やかに行動することができた。また、保護者の協力のおかげで速やかに児童の引きわたしができた」とふり返った。

保護者の協力で楽しいイベント体験

 今年30周年をむかえる同小。保護者が協力的で、有志による「おやじの会」では子どもたちのためのイベントや校庭の芝(しば)かりなどを組織的に行ってくれる。なかでも夏休みに開催(かいさい)された夏まつりではやぐらを組み、ぼんおどりや地域の人たちによる和太鼓(わだいこ)、フラダンスの発表、かき氷や焼きそばなどの出店もあり、大いに盛り上がった。また11月に行われる「松ケ丘まつり」でも、PTA主催(しゅさい)のイベントを子どもたちが楽しみにしており、保護者や地域との連携(れんけい)に支えられ、子どもたちは楽しい学校生活を送っている。