つくばみらい市/陽光台小学校

楽しく学んだオンライン講座
美術や法律、画面ごしに理解深める

つくばみらい市立陽光台小学校で昨年12月14日(火)、コロナ禍(か)で中止となった「秋祭り」の代わりに、PTA主催(しゅさい)で、オンライン講座が開かれた。子どもたちは美術作品の見方や法律の役割について、楽しく理解を深めた。新型コロナの影響(えいきょう)が長引く中、同小では子どもたちが楽しく充実(じゅうじつ)した生活を送ることを大切にしている。

名画にふき出し大いに盛り上がる
バザーや楽しいステージイベントで、例年子どもたちが楽しみにしている11月の秋祭り。だが昨年は密集をさけるために一昨年に続き中止となった。その代わりに子どもたちが楽しめることはないかと、PTAの保護者が知恵(ちえ)をしぼり、教室にいても楽しめるオンライン講座を企画(きかく)した。ビデオ会議システム「ZOOM(ズーム)」を使って、1~4年生が美術をテーマにした「ここにしかないアートツアー」、5・6年生は「法律って何のため?」の講座を画面ごしに楽しんだ。
「ここにしかないアートツアー」では、講師のアートテラー・とに~さんが、美術作品を楽しむためのコツとして「思ったことを口にする」「作品が作られた時代にタイムスリップする」「だれかといっしょに鑑賞(かんしょう)する」の三点を教えてくれた。また名画にふき出しをつけて中に入る言葉を考える「大喜利」コーナーでは、子どもたちから楽しい回答が集まり、大いに盛り上がった。

メモ取りながら法律の目的考える
「法律って何のため?」の講座では、『こども六法』著者の山崎聡一郎さんが「法律にはどんなイメージがある?」と問いかけた。教室からは「あったほうがいい」「しばられる感じがする」とさまざまな意見が出た。子どもたちは山崎さんの問いに手をあげたり、メモを取ったりしながら、法律の目的や役割について考えた。
宮﨑校長は「初の試みだったが、講師の先生は一人ひとりの声をよく引き出してくれて楽しい時間になった。PTAの方がねばり強く開催(かいさい)の可能性を探って開いてくれたことに感謝する」と語った。

感染対策した上で充実した学校生活に
昨年度同小では、子どもたちが楽しく充実した学校生活が送れるよう、感染状況(じょうきょう)のステージに従って授業や行事のスタイルを柔軟(じゅうなん)に変えながら、学校運営に取り組んだ。例えば音楽の授業では、飛まつ対策のため子どもたちはリコーダーを校庭でふくこともあった。運動会も1・3・5年生と2・4・6年生との分散で開いた。一昨年中止した日光への修学旅行は感染者数が減った11月に行った。
校長は「できない行事もあったが、先生にはその分教室でのレクリエーションを増やし、子どもたちをたくさん遊ばせてほしいとお願いした。学校もPTAも子どもたちに安心して楽しく学校生活を送ってもらうことを第一に考えた一年だった」とふり返った。