守谷市/大井沢小学校

小学生新聞

努力を認めて自己肯定感を高める「夢★カケルプロジェクト」

 「豊かな心をもち 未来に向かって たくましく生きる児童の育成」に努める守谷市立大井沢小学校では、今年度から「夢★カケルプロジェクト」に取り組んでいる。子どもたちのがんばりや努力を認める場を設けることで、自己肯定(こうてい)感を高めて自信をもち、夢や目標に向けて意欲的に取り組む態度や、さまざまことに挑戦(ちょうせん)する意欲を育てていきたいと考えている。

がんばったことを校長先生が表彰

 「いつまでも夢をもち、未来を元気にかけぬけてほしい」という校長の思いからスタートした「夢★カケルプロジェクト」。子どもたちのがんばりや努力の成果を認め、表彰(ひょうしょう)したり、放送で紹介(しょうかい)したりしている。表彰される内容は、本を50冊読んだ、九九を暗唱できるようになった、なわとび検定に合格したなどの学習の成果から、スポーツの大会で良い成績を収めた、ボランティア活動に参加した、困っている人を助けたなど、学校生活以外のことまでさまざまだ。

 賞状は校長先生が教室を訪れて子どもたちに手わたしし、放送も校長先生が行っている。校長先生から直接ほめられ、認められることで、子どもたちは誇(ほこ)らしい気持ちになり、うれしそうな表情を見せるという。

 先生や友達に認められることで、自己肯定感を高め、自信をもって物事に意欲的に取り組めるようになることが「夢★カケルプロジェクト」のねらいだ。友達ががんばる姿を見た子どもたちは「すごいな」と友達を認め、自分もがんばろうと思うようになる。そうしておたがいが認め合うことで、みんなで仲良く成長していってほしいと考えている。

 「子どもたちの良いところをのばし、自信をつけて、夢や目標に向かってがんばれる手助けができれば」と校長。子どもたちから募集(ぼしゅう)して誕生したキャラクター「夢ちゃん」と学校のキャラクター「カケルくん」とともに、子どもたちを温かく見守っている。

1人1台端末の活用と情報モラル教育

 「ニューノーマルな学校教育」として1人1台のタブレット端末(たんまつ)を活用した「守谷型ラーニングスタイル」を実践(じっせん)している守谷市。同小でも授業はもちろん、毎日家に持ち帰って宿題をしたり連絡帳の代わりに活用したりしているほか、図工や書道などの作品も教室に掲示(けいじ)せず、中学校までの9年間、各自がクラウドに保存している。一方で情報モラル教育にも力を入れ、情報を拡散(かくさん)したりトラブルに巻きこまれたりすることがないよう、ネット社会との安全な付き合い方を学んでいる。

みんなで全力で遊ぶロング昼休み  

休み時間になるといっせいに校庭に出てくる同小の子どもたち。外遊びを推奨(すいしょう)していて、とくに週1回のロング昼休みには、先生も子どもたちも外に出ていっしょに遊ぶのが日常だ。全力で走っておにごっこなどをする姿が見られ、校庭中を子どもたちが元気に走り回っている。いっしょに遊べば先生や学年の違う友達とも自然と仲良くなれる。元気いっぱいの子どもたちの声がひびく同小は、校長が思いえがく「日本で一番元気で楽しい、仲良しの学校」にちがいない。