取手市/取手西小学校

地域との交流を深める秋まつり 多彩な体験で笑顔あふれる

11月16日(土)、取手市立取手西小学校で「にしっ子秋まつり」が開かれた。地元で活動する坂東太鼓(たいこ)の演奏から始まり、子どもたちはゲームや工作などの体験ブースをまわって秋の一日を楽しんだ。同小では、昨年から始まったコミュニティ・スクールが2年目になり、より地域に開かれた学校を目指して、地域との連携(れんけい)を深めている。

体験ブースをまわって楽しい体験がいっぱい

全校児童が集まった体育館に勇ましい太鼓の音が響(ひび)いた。秋まつりのオープニングセレモニーで、坂東太鼓はさまざまな種類の太鼓を用いて全6曲を披露(ひろう)。最後は子どもたちも参加し、「小さな世界」の音楽に合わせ太鼓をたたいてみんなで盛り上がった。
 その後、子どもたちはPTAや地域の人が用意をしてくれたゲームや工作などさまざまな体験ブースをめぐった。体育館ではボーリングや巨大積み木、スリッパ投げにトライし、教室ではうちわやスライム、プラ板作りを楽しんだ。校庭には、今年初めて地域の人が用意してくれたグランドゴルフと輪投げのコーナーがスタンバイ。クラブの使い方やルールを教えてもらい、校庭に作られたコースを地域の人たちといっしょに楽しくまわった。子どもたちは午後も体験ブースを楽しみ、笑顔あふれる秋の一日となった。

「朝鑑賞」できたえる思考力や表現力

 同小で今年度から取り組んでいるのが「朝鑑賞(かんしょう)」。アートによって思考力、表現力の育成を図る取り組みで、月に2回、朝自習の時間に絵画を鑑賞して感想を述べ合っている。鑑賞する絵画は抽象(ちゅうしょう)画が多く、何に見えるか、どんなイメージか、何を感じるかなど、子どもたちは自由に発言する。友達の発言を聴(き)く力、発言から思考する力、自分の考えを表現する力が養われ、最初は自分の感想だけを述べていた子どもたちが、次第に友達の発言について思うことや、友達の発言から考えたことを述べたりするようになっている。ほかの人の考えを理解し多様なものの見方ができるようになり、思考力や表現力の向上が、国語や他の教科の学びにもつながることを期待している。

地域との絆を深め地域ぐるみで育てる

 コミュニティ・スクールも2年目に入り、地域との連携(れんけい)をより深めている同小では、「西小スマイルサポーター」を保護者や地域住民から募集し、授業や行事のサポートや環境(かんきょう)整備などの支援(しえん)を求めている。「地域とより広くつながり、地域との絆(きずな)を深め、地域ぐるみで子どもたちを育てていきたい」と教頭は話した。