水戸市/堀原小学校

みんなの考えをつなぎ学び合いを通して高め合う

  校庭のサクラとイチョウがシンボルの水戸市立堀原小学校は、昨年創立40周年をむかえた。サクラの木は創立以来子どもたちが大切に守り続け、秋には落ち葉拾いの活動をする。学区内には茨城大学や堀原運動公園があり、文武両道の地域で子どもたちは学んでいる。

1年生からペア学習とグループ学習

 同小では、1年生から授業でペア学習やグループ学習を行い、子どもたちが学び合いを通して、自分たちの力で高め合う学習活動を大切にしている。授業で感想を発表するときなどに、まずはとなりの友達と相談し、グループで共有してから全体で共有する。先生は進行役として、子どもたちの考えをつないでいく。
 そして今年度のスローガンは、「『自分はできる』+『みんなもすごい』→憧(あこが)れ・夢・自己実現」。校長は、「『自分はできる』『みんなもすごい』が毎日あふれる学校生活を送ってほしい。それが将来の夢や憧れや自己実現につながっていくのだから」と話していた。

子どもたちみんなが主役となる活動

 子どもたちが主役となる活動を大切にしている同小では、校庭の落ち葉拾いを競うO1(オーワン)グランプリ、草取りを競うK1(ケーワン)グランプリを開催(かいさい)している。サクラが有名で樹木の多い同小は、秋にはサクラやイチョウの落ち葉が大量になる。子どもたちは、楽しみながら落ち葉拾いのボランティア活動をしている。
 「堀原火の国まつり」と「堀原風の子まつり」は、同小の二大イベントで、「堀原火の国まつり」は堀原住民の会が中心となり9月28日(日)に開催。6年生が古代衣装(いしょう)を着て愛宕神社に行き火起こしをし、その火を校庭に持ち帰り、かがり火にする。火を囲んで1年生から3年生は「みとちゃんダンス」、4年生から5年生は「堀原ソーラン」をおどる。「堀原風の子まつり」は11月1日(土)に開催されるお祭りで、子供会育成会が中心となっている。たくさんのブースが設けられ、郷土かるた、オセロ、工作コーナーなどがあり、子どもたちが毎年楽しみにしている。

ホリレンジャーが活やくする学校

 地域の高齢(こうれい)者クラブを中心とした「ホリレンジャー」というスクールサポーターが、子どもたちを見守りサポートしてくれているのも特色の一つ。公園探検やスーパーマーケット見学の付きそい、調理実習のサポートなど、地域の人がいっしょにふだんから学校とかかわって、子どもたちを育ててくれている。