水戸市/堀原小学校

小学生新聞

合言葉は「みんながリーダー」
地域とともに子どもたちを育む

水戸市の北部に位置する水戸市立堀原小学校は、1985(昭和60)年に創立し、広々とした校庭には、たくさんの桜の木が植えられている。近くには茨城大学や堀原運動公園があり、学術・文化・スポーツ活動が盛んな地域だ。地域住民の地域活動への関心も高く、学校と地域が一体となった活動が行われている。

「わかった!できた!」を実感する授業
 同小は、「みずから学ぶ心ゆたかなたくましい児童の育成」を教育目標に、「みんながリーダー」を合言葉に取り組んでいる。一人ひとりを大切にし、だれもが言いたいことが言え、やりたいことができる、それを先生たちが応えんする学校でありたいという思いが合言葉にこめられている。
 特に今年度は「わかった!できた!うれしい!」と実感できる場を増やすことがテーマで、その一つとして学力の向上に力を入れ、茨城大学と連携(れんけい)しICT機器を活用した課題解決学習に取り組んでいる。おたがいが協力して、いろいろな考え方から納得のいく答えを導き出すという、まったく見方を変えた新しい算数の授業が、1人1台のタブレット端末(たんまつ)を活用して2学期から始まっている。

楽しかった運動会自然体験学習
 学校生活では、日常の健康管理や活動に応じた感染予防対策を行い、感染状況(じょうきょう)に応じて縮小しながらも学校行事を行っている。1学期には運動会を、保護者2人の来場で2部制で開催(かいさい)。2学期に入り、9月1日(木)には5年生の自然体験学習を水戸市少年自然の家で実施(じっし)した。感染拡大防止により宿泊(しゅくはく)ではなく1日での活動になったが、館内ウォークラリー、キャンプファイヤー、火起こし体験などに取り組み、楽しみながら充実(じゅうじつ)した学習ができた。

地域住民がサポートし見守る学校
 堀原地区では、54の町内会・自治会で構成する堀原住民の会や、子ども会育成会が中心となり、学校と地域が一体となった地域活動が行われている。コロナ禍(か)前まで行われていた5・6年生が古代衣装を着て火起こしをし、神火リレーなどを行う「堀原火の国まつり」は、昨年度からは規模を縮小して「ミニ火の国まつり」として開催。「堀原風の子まつり」も今後開催予定だ。
 また8月20日(土)には地域住民200人以上が集まり、校庭の除草作業を実施。防犯対策として、児童の下校時に地域住民に家の外に出てもらい見守りをしてもらう「地域の目運動」も展開している。教頭は、「いろいろ制限はある状況だが、学校では笑顔でいられるように支えんしていく。保護者・地域住民と協力しながら子どもたちを育てていきたい」と話していた。