水戸市/三の丸小学校

弘道館建学の精神のもと「自ら進んで」成長を目指す
日本最大規模の藩校(はんこう)弘道館の跡(あと)に建つ、水戸市立三の丸小学校。周辺は水戸城大手門から続く白かべの散策路「水戸学の道」として整備され、昨年度、学校正門の横には弘道館建学の精神を記した横断幕が設置された。水戸藩士たちが武術や学問を学んだ歴史ある地で、令和の子どもたちもたくさんの学びを得ている。
異学年交流に力を入れ全校児童で千波湖へ
4月24日(金)、子どもたちは千波湖へ遠足に出かけた。異学年交流「友の輪班活動」のひとつとして、片道およそ1時間の道のりを縦割り班でいっしょに歩き、現地ではボール送りなどのレクリエーションやお弁当を楽しんだ。
この全校遠足は年間を通じて行われる友の輪班活動において大切な意味を持ち、「1日をいっしょに過ごし、さまざまな経験を共にすることできずなが深まる」と教頭は話す。とくに帰り道は、つかれて泣き出す下級生を上級生がはげましたり優しく手を引いたりする姿も見られ、信頼(しんらい)関係がぐっと深まる様子を感じるという。
自分の頭で考えること 社会で役立つ力を育む
「やさしく、かしこく、たくましく」を教育目標とする同小では、今年度の組織目標を「自分(たち)で決めて取り組む場を増やす」と定めた。授業中に対話の時間を増やすことで自ら考える力を育んだり、友の輪班活動などを通じて行動力や思いやりの気持ちを身につけたり、「自ら進んで」を合言葉に主体性や積極性を育むことを児童と教職員が一丸となって目指していく。
その背景には、受け身で指示待ちになりがちな姿勢を変え、「こんなときはどうするか」を自分で考えて判断・行動できる大人に成長してほしいという願いがある。たとえば、秋が深まるころ、毎日校庭の落ち葉を掃(は)いてくれる委員会や保護者の姿を見て、他の児童も自ら進んで昼休みなどに掃きそうじをするようになったという。
長い歴史と伝統を胸に地域と共にいきいきと
同小では地域とのつながりも大切にしており、市民センターでの三世代交流行事に参加したり、清そう活動などで連けいしたり、さまざまな場面で交流の場を設けている。また、保護者のサポートも厚く、朝のあいさつ運動や日々の登下校の見守りをはじめ、遠足の際も見守りボランティアとして多くの保護者が参加してくれる。
風格ある校舎と、元気に学ぶ子どもたち。地域のシンボルである学校を中心に地域や保護者の輪が結ばれ、あたたかな輪の中で三の丸小の伝統は受けつがれていく。


