霞ヶ浦博士 答えと解説

【問1】㋒ こいこい
2005年11月にかけられた霞ヶ浦大橋は、かすみがうら市と行方市を結ぶ1.1キロメートルの橋。その行方市側の
たもとに観光物産館「こいこい」はある。こいこいには産直野菜や米、加工食品などのほか、コイやワカサギ、シラウ
オ等の霞ヶ浦産水産加工食品が置かれ、イートインでは、アメリカナマズやコイを素材にしたハンバーガー「なめ
パックン」「こいパックン」や、旬(しゅん)の果実等で作るソフトクリームも人気を集めている。また、りん接していた
霞ヶ浦ふれあいランドは『霞ヶ浦どうぶつとみんなのいえ』(2024年7月開園)という施設に変わり、キリン、アルパカ、カピバラなどの珍(めずら)しい動物と会える場所になった。道路を挟んだ道の駅「たまつくり」敷地内には高さ60
メートルの展望塔「虹の塔」があり、霞ヶ浦が一望できるビューポイントとなっている。
【問2】㋑ 畔の駅コハン
かすみがうら市の歩崎公園は、目の前に霞ヶ浦が広がる湖畔に位置し、敷地内の芝生広場には「畔(ほとり)の駅
コハン」(かすみがうら市交流センター)が建つ。ちなみに「かすみキッチン」は、そこで地元の産物を活用した食事
を提供している店。周辺には水族館、歴史博物館、歩崎観音、古民家宿泊施設などもあり、多くの観光客やサイク
リストたちの憩(いこい)いの場となっている。レンタサイクルも用意されているほか、芝生広場ではバーベキューも
できる。
【問3】㋐ 16cm
「海抜」(かいばつ)とは、海面をゼロ基準とした時の陸地の高さのことで、霞ヶ浦の海抜はわずか16cmしかない。
雨が多く降ったりすることで流入河川からの流量が増えると、湖の水位は高くなり、流出河川を通して海に放出さ
れる。しかし、霞ヶ浦の場合、流入河川が56本もあるのに対し、流出河川はたったの1本で、下流で利根川と合流
する。利根川の水位も高くなっていると、水は下流に流れにくくなるため海には流れず、場合によっては霞ヶ浦に逆
流してくる。これが、かつて霞ヶ浦流域で頻(ひん)発した洪水の原因のひとつである。洪水は人々の暮らしをおび
やかす災害である。家や道が水没したり、流れ込んできた海水は農地の作物を食べられなくしたり、工場の生産
機能も奪ってしまったりする。この洪水を防ぐため、霞ヶ浦では1963(昭和38)年に、利根川との間の地点に常陸川
水門(逆水門)を設置した。湖の水位を管理することで洪水の被害を防ぐようにしたが、同時に霞ヶ浦は、海水と
淡水が混ざり合う「汽水湖」から「淡水湖」になり、今度は漁業に影響を与える問題も出てきた。
先日、千葉県の印旛沼の堤防が決壊し、洪水がおきたニュースを知っていると思うが、霞ヶ浦流域も決して他人事
ではない。最近の雨続きで、霞ヶ浦の水位も平常より1m以上高くなり、水没した河川敷もある。決壊の可能性があ
る河川や、土砂崩れの可能性がある山林の近くに住む人だけではなく、市民が身近な水環境に関心を持って情
報を得ることが、災害に対する備えにもなる。


