水戸市/妻里小学校
「笑顔あふれる学校」を目指し 進んで取り組む姿を増やす
水戸市立妻里小学校は、始まりは1886年(明治19年)という歴史ある小学校。地域との協働活動や連携(れんけい)を大切に、児童も先生も、みんなの笑顔があふれる学校づくりに取り組んでいる。子どもたちはめぐまれた環境(かんきょう)で、明るく元気に育っている。
笑顔を大切に みんなのがんばりを応えん
「笑顔あふれる学校を目指す」というスローガンのもと、進んで取り組む姿を増やすことが妻里小の今年度の目標。「つまさとキラリ人」も取り組みの一つで、学級や学校のために行動している子や、周りの友達にまごころをもって接している子など、がんばっている子を全校朝会で表しょうするもので今年は20人が選ばれた。
また委員会活動にも進んで取り組み、保健安全委員会は中休みに毎日、換気(かんき)をうながす放送をしている。環境委員会はウサギの飼育をし、年に1回ウサギとのふれあいタイムを設け、子どもたちに人気のイベントとなっている。企画(きかく)運営委員会は学校のキャラクター「ダンボーくん」と「ハコリンちゃん」を登場させ、毎週水曜日に朝のあいさつ運動をしている。
ふれあいながら学ぶ 米づくりと作品展
妻里小では学校の近くの田んぼを借りて、5人の米づくりインストラクターの人たちの指導のもと、全校児童で米づくりを行なっている。今年度はオンラインで収かく祭を開催(かいさい)し、5、6年生が中心となって米づくりインストラクターに質問をしたり、米づくりの大変さを聞いたりした。
地域との協働として、ギャラリー「みんなのつまさと」も開催している。地域の人から「上手な子の作品だけでなく、みんなの作品を展示して地域の人が見る場があったらいい」という声があり、始まった全校児童の作品展で、今年度で3年目となった。学年ごとにテーマを決めて工作や絵画、手芸、SDGsのパンフレットなどを学校近くの妻里市民センターに展示。来場者から作品の下に感想を記入したふせんをはってもらい、「上手にできたね」「色が素敵です」などのコメントが子どもたちのはげみになっている。
子どもたちを見守る つまさと安全見守り隊
2022年12月5日(月)の下校時から、子どもたちの下校時の安全を見守る「つまさと安全見守り隊」が発足。「住みよい妻里をつくる会」の協力を得て、民生委員・区長・地域の高れい者など約70人が登録し、毎週月曜日の地区ごとの下校時にいっしょに歩いて帰ってくれる。通学距離(きょり)が長い子どもたちもいるが、リレー形式で分担し、無理のないように見守りをしてくれている。「笑顔あふれる学校」として大切にしていることは、「子どもたちの幸せな笑顔があふれる毎日」だと教頭は話していた。