つくば市/光輝学園

小学生新聞

幼小中合同で引きわたし訓練 むかえに行く道順なども確認

 つくば市立光輝学園で5月26日(金)、光輝学園合同防災訓練が行われた。学園内各校と手代木南幼稚園が参加、災害のとき子どもを保護者へどう引きわたすか確認する機会にもなった。

避難の合言葉は「おかしもち」

 最初に行われたのは地震(じしん)を想定した避難(ひなん)訓練。地震発生のアナウンスで机の下にかくれ、ゆれが収まったら防災ずきんをかぶり、マスクかハンカチを口に当て、2列になって校庭へ出た。手代木南小では2週間前にも避難訓練を行っており、その経験を生かし、より短時間でできた。

 「前よりも少し上手になった」「ちゃんとルールを守れた」と2年3組の子どもたち。「おさない、かけない、しゃべらない、もどらない」の四つの約束に加え「近寄らない」も意識できた。「地震や火災の後は、こわれたものや焼けたものなど危険がいっぱい。そのときどきでどんな災害になるか分からないので、自分で判断・行動できるようにしたい」と担任。

 「災害はいつどこで起こるか分からない。どんな状況(じょうきょう)でも自分の身を守れるよう指導と確認をしたい」と保健主事の先生。「訓練を重ねることで上手になる半面、慣れも生じやすい。何のために訓練するのか、その意義を忘れないようにしたい」とも語った。

先に動かすのはなるべく年長から

 続く引きわたし訓練では、児童は校庭にクラスごとに並び、兄弟のいる子は下の学年の方へ移動してむかえを待った。保護者は学校からのメールを受けて行動開始。「兄弟をまとめておいてくれたので、すぐに連れて帰れた」「中学校でも小学校でも、ちゃんと並んでいたので分かりやすかった」などの感想が聞かれた。

 複数の施設(しせつ)へむかえに行く場合は、中学校−小学校−幼稚園の順番で回る。道順としては遠回りでも、小さい子を長く連れ回さないですむ。「中学生は長時間歩く体力があるし、避難行動の手助けも期待できる。幼児には危険な場所を歩かせるのはなるべく避(さ)け、できるだけ安全な場所に待機させて」と手代木南小の教頭。  光輝学園では地域の防災を考えるというテーマで、毎年学園防災会議を開いている。去年はハザードマップの活用について学び、どういう避難の仕方が必要かを考えた。またPTAの地区委員が地域の危険個所を調べ、共通理解を図るとともに市へも報告した。今年の防災会議はオンラインで各校をつないで行う。各校に設置されている防災倉庫の中身を保護者といっしょに点検し、それぞれの資機材の使い方なども確認する予定だ。