茨城県教育庁

小学生新聞

第10回「いばらきっ子郷土検定」 3年ぶりに県大会を開催

県内の中学2年生を対象に毎年行っている「いばらきっ子郷土検定」。茨城県について学び、茨城県の良さを知って郷土愛を育み、茨城県の魅力(みりょく)を広く発信することをねらいとしている。2月4日(土)には3年ぶりに県大会が開かれ、ザ・ヒロサワ・シティ会館(水戸市千波町)に代表校が一堂に会して、クイズバトルが繰り広げられ、大いに盛り上がった。  

茨城に関する問題 正答率に応じて級認定  

歴史、文化、人物、自然、産業など、茨城県に関する各分野からの問題に挑み、正答率に応じて級が認定される「いばらきっ子郷土検定」。今年度で11回になる茨城県独自の郷土検定で、毎年県内の中学2年生が取り組んでいる。11月のいばらき教育月間に合わせて各校で市町村大会が行われ、成績が良かった学校が代表校として選出され、2月に行われる県大会に出場する。コロナ禍(か)の影響(えいきょう)で、昨年、一昨年は県大会が開けずにオンラインによる交流会を行ってきたが、今年2月には参加人数や応援(おうえん)の際の制限を設け、感染対策を行って3年ぶりに県大会を開催(かいさい)した。

白熱のクイズバトル 新治学園が制し優勝  

会場に集まったのは市町村代表の44校とその他の国・県・私立中学校、中等教育学校の代表校1校の計45校。3人1チームで記述式や早押しのクイズに挑戦した。1回戦、準決勝を勝ち上がり、決勝戦に進んだのは土浦市立新治学園義務教育学校、常陸太田市立瑞竜中学校、北茨城市立関本中学校の3校。5問先取の決勝問題で、接戦を制して優勝したのは、敗者復活戦から勝ち上がった土浦市立新治学園義務教育学校。メンバーの一人は「リーチになったときから絶対に優勝すると思って挑んだ。優勝できてとてもうれしい」と喜んだ。  

会場ではいっしょに学習をしてきた5人が、学校名やメンバーの名前が書かれたうちわを手に3人を見守った。休み時間や自習時間など、時間を見つけては問題を出し合い、楽しみながら勉強を重ねたという8人。ボタンを使い早押しの練習や、場所に慣れるため体育館のステージでも練習した。「1回戦では緊張(きんちょう)から思うように解答できなかったが、そこでリラックスでき、自分たちの実力を発揮できたのがよかった」と8人を見守ってきた先生。学習を通し生徒たちは「茨城の歴史がわかった」「すごい観光地がたくさんあることを知ったので行ってみたい」「良いところがたくさんあることがわかった」などと話し、茨城の魅力に気付くことができた。

WEBで学べる 「郷ドリ」がスタート  

11年目をむかえ「茨城の魅力を再発見し、地元にほこりがもてるよう、常に内容を発展させていきたい」と話す生涯学習課の社会教育主事。各市町村はもちろん、県庁内からも問題を提供してもらうなど、より多くの人から情報を集め、新しい問題の作成に取り組んでいる。さらにWEBサイトでは、「郷土検定ドリル」(郷ドリ)がスタート。いつでもどこでも学習でき、ポイントがついてランキングもアップする。自分のペースで楽しみながら取り組むことができるので、多くの人に活用してほしいと考えている。  今年度の県大会は令和6年2月3日(土)。生徒たちにとって、かけがえのない思い出になるように準備を進めている。