茨城県教育庁

小学生新聞

いばらきっ子郷土検定
代表校45校がクイズで交流

中学2年生を対象に行われている「いばらきっ子郷土検定」。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一昨年度に続き昨年度も、市町村の代表が一堂に会する県大会の代わりにリモートで交流会を行った。2月下旬から3月上旬にかけ、9校ずつが参加して5日にわたって実施(じっし)。さらに市町村大会の成績上位校6校で、特別交流会も行い、子どもたちは茨城県の理解を深めるとともに、他校との交流を楽しんだ。

クイズで学ぶ
茨城の多彩な魅力

 楽しみながら茨城県の伝統や文化を学び、子どもたちの郷土への愛着心や誇(ほこ)りを育むことを目的に10年前から行われている「いばらきっ子郷土検定」。歴史や文化、自然や観光、農林水産業など、さまざまな分野から出題され、4択(たく)問題のマークシート方式で解答する。中学2年生が取り組み、11月のいばらき教育月間の期間に実施し、正答率によって1~3級が認定される。また正答率の高い学校が市町村の代表校として県大会に出場できる。
 県大会は44市町村の代表校1校と、国立・県立・私立校の中から1校が参加し、例年はクイズ大会を行って大いに盛り上がったが、コロナ禍(か)になり、2年続けて交流会となった。


9校ずつ交流会
オンラインで実施

 3月4日(金)に行われた交流会には、水戸市立内原中や牛久市立ひたち野うしく中、守谷市立御所ケ丘中など9校が参加。最初に各校が学校や地元のことを紹介し合い、緊張(きんちょう)がほぐれ和やかなふん囲気になったところで、いよいよ郷土検定クイズがスタート。各校3人の代表生徒が話し合いながら、4択問題4問と〇×問題4問に挑んだ。順位はつけないものの、7問を正解した牛久市立ひたち野うしく中が1番の正答率だった。
 参加した同中の生徒からは「全市町村の問題に取り組み、知識を増やした。茨城県にはいいところがたくさんあってすごいことが分かった」「茨城の特産物や自然など、いろいろなことを学び、魅力(みりょく)にあふれている県だと思った」などの感想が聞かれ、改めて茨城の良さを知るきっかけになったようだった。


記念すべき10回大会
安全に楽しく開催を

 今年度は記念すべき10回大会。最近の話題や出来事なども問題に盛りこみながら、問題作成も始まっている。生涯学習課の須藤勝繁先生は「子どもたちの好奇心を刺激(しげき)して郷土愛を育み、問題を解くことで茨城に誇りをもてるような問題つくりを心がけている。WEBサイトなども活用して、自主的に学んでほしい」と話す。
 今年度の県大会は来年2月4日(土)。3年ぶりに代表校が一堂に会して開催(かいさい)する予定だ。県内の中学生が集まり、茨城に関する知識を競う緊張感いっぱいのクイズ大会。「県大会を目指してがんばっている生徒たちに、みんなで盛り上がるあの場のふん囲気を味わわせてあげたい」と先生。コロナの感染状況(じょうきょう)次第だが、先生も生徒たちも「安全に楽しく」開催できることを願っている。