土浦市/都和小学校

小学生新聞

けんび鏡を使った特別授業でミクロの世界のふしぎを体験

 今年創立150周年をむかえた土浦市立都和小学校では、航空写真の撮影(さつえい)などの記念事業が行われている。9月27日(水)には『先輩(せんぱい)から学ぶ』と題してけんび鏡をテーマにした特別授業が開かれた。子どもたちは講演や理科支援(しえん)授業を通して、肉眼では見ることのできないミクロの世界に夢中になった。

「知りたい」心が大切先輩に学ぶ成長のカギ

 特別授業の1時間目は、同小の卒業生であり、日本電子(JEOL)の代表取締役会長を務める栗原権右衛門氏による講演が行われた。同社は電子けんび鏡や分析(ぶんせき)機器などの研究開発企業(きぎょう)として世界トップクラスの技術をほこることで知られ、科学技術の発展に大きく役立っている。栗原氏は高性能のけんび鏡の開発や活用事例などについて講演し、「みなさんもぜひ理科に興味をもって、ノーベル賞をとるくらい活やくしてほしい」とエールをおくった。

 参加した5・6年生を代表して感謝の言葉を伝えた児童は、「将来は獣医師(じゅういし)を目指している」と話し、「この後、けんび鏡を使った授業を受けられるのが楽しみ」と目をかがやかせた。

身近なところにある科学技術に関心を

 続く2時間目には、JEOLの技術顧問(こもん)を務める近藤俊三氏による講義が行われ、子どもたちは研究所などで使われる電子けんび鏡と理科の授業で使っている光学けんび鏡のちがいや、近藤氏がこれまで研究してきたミクロの分野について学んだ。花や野菜などいろいろな植物の花粉を見比べたり、ヒトの顔が誕生していく過程を見たり、プロジェクターの映像に興味しんしんの様子の子どもたち。「ハスの葉っぱが水をはじくことに注目した研究者がヨーグルトのくっつかないふたを発明した」「水しぶきを立てずに飛びこむカワセミをヒントに音の静かな新幹線の形が開発された」など、身近なところで使われているミクロの技術も学ぶことができた。

ふしぎとの出会い 新たな学びのきっかけ

 3時間目からは、5・6年の4クラスが順番に理科支援授業を受けた。理科室にはJEOL社の卓上(たくじょう)走査電子けんび鏡が用意され、近藤氏や同社の研究員らが講師となって操作を解説。子どもたちは実際にけんび鏡を操作し、かみの毛やアリなどを拡大してまじまじと観察した。

 このほか、電子けんび鏡を使って撮影されたさまざまな画像を3Dメガネで観察したり、虫などの標本を観察しながらスケッチしたり、いつもとはちがう理科の授業を楽しんだ子どもたち。「見たことがないものを見られて、すごいと思った」「自分の手や、野球のバットの中身を見てみたい」と、いきいきとした表情で感想を話した。

 今回の特別授業は150周年記念事業であると同時に、全国的に不安視されている「理科ばなれ」への対策の意味も持つ。子どもたちは、理科学分野の最前線で活やくする先輩の姿に大いに刺激(しげき)を受け、未知の世界への興味や関心を深めたようだ。