茨城県/茨城県教育委員会

茨城の魅力を再発見!「いばらきっ子郷土検定」にチャレンジ

 楽しみながら茨城県の「歴史」「文化・人物」「生活・自然」「商工業・観光物産」などを学ぶことができる「いばらきっ子郷土検定」。中学2年生を対象に実施(じっし)している茨城県独自の取り組みで、2月に行われる県大会では白熱したクイズバトルが繰り広げられる。県ではより多くの人に検定問題に親しんでもらおうと、インターネット上にサイトを設け、過去の問題や練習問題の「郷ドリ」などを公開している。

45校が白熱したクイズバトルを展開

 「いばらきっ子郷土検定」は、地元の市町村にちなんだ問題25問と茨城県に関する問題25問が出題され、正答数に応じて1~3級が認定される。さらに成績上位の学校は、市町村の代表校として県大会に出場できる。昨年度は2月3日(土)にザ・ヒロサワ・シティ会館(水戸市千波町)で第11回大会が開かれ、市町村代表44校と、県・私立中学の代表1校の計45校が一堂に会し、茨城県に関するクイズ大会に挑んだ。
 1回戦は5校ずつ9ブロックに分かれて行われ、勝ち上がった15校が準決勝に進み、さらに上位3校で決勝戦が行われた。ステージに上がれるのは各校5人。観客席からはいっしょに学んできた仲間が声えんを送り、会場も一体となって熱気に包まれた。 
 筆記問題や早おし問題に挑み、いくつもの難問をクリアして決勝戦に進んだのは牛久市立牛久第一中、鹿嶋市立鹿野中、県立日立第一高等学校附属中。最後は牛久第一中と日立第一高附属中が同点で並ぶ接戦だったが、牛久第一中が早おし問題で競り勝ち、優勝が決まると生徒たちは飛び上がって喜んだ。

優勝の牛久第一中 9割以上が3級以上

 牛久第一中は第4回大会でも優勝しており、2度目の優勝校は初となる。練習問題に手軽に取り組めるよう先生が作成してくれたアプリケーションを活用し、休み時間などにタブレットやスマートフォンで2年生みんなが熱心に学習した。その結果、学年の9割をこえる生徒が3級以上を取得し、約半数が1級に合格。高いレベルの生徒たちの中から、もっと学びを深めたいという有志が集まって学習を重ねた。大会前には前回優勝したときのビデオを観て士気を高め、学年代表という高い意識を持ち、優勝を目標に大会に臨んだ。生徒たちは「仲間との一体感が優勝につながった」と勝因を語り、学びを通して「茨城の良さを知り、より茨城を好きになった」「茨城のよいところを他県の人に教えてあげたい」などと話した。


 楽しみながら学べる「郷土検定」サイト  

県ではより多くの人に茨城について知ってもらおうと、「いばらきっ子郷土検定」のサイトを公開。だれでも検定問題にチャレンジでき、練習問題の「郷ドリ」では成績に応じてランキングも表示され、楽しみながら取り組めるように工夫されている。また、常に新しい話題を取り入れられるよう、各市町村や行政機関などにも依頼して問題作成にあたっている。「郷土学習や探究学習に役立てるのはもちろん、親子で取り組んで会話や学習のきっかけにしたり、名所旧跡を訪れたりしてほしい」と担当者。今後はSNSでの発信にも力を入れていくつもりだ。