守谷市/郷州小学校

ロボットを動かして楽しくプログラミング学習

「探究的な学びの推進による一人一人の思考力・表現力・判断力の向上」を目標にかかげる守谷市立郷州小学校では、これらの力をプログラミング学習を通して身につけようと積極的に取り組んでいる。子どもたちはプログラムで動かすことができるロボットやブロックなどを使用し、試行錯誤(しこうさくご)しながら楽しく学習した。


試行錯誤しながらロボホンを動かす

 5・6年生が使ったのは「ロボホン」という人型ロボット。プログラミングソフト「スクラッチ」でプログラムを作成し、タブレットから指示を出して地図の上を歩かせた。「3歩、前に歩く」「1回、右に回る」などと入力し、距離(きょり)が足りないと「3歩じゃなくて5歩にしよう」などと修正を加え、試行錯誤しながらロボットを操作(そうさ)した。交差点を曲がったり、横断歩道の前では止まって左右を確認したり、思い通りの動きをしてくれると「やった!」とうれしそうな声があがり、子どもたちは達成感を味わった。また同様に、ブロックで組み立てたロボットをプログラムで動かす学習も行った。

ICT教育で探究心や思考力向上

 これまでもスクラッチを使って、画面上で図形を動かしたりしたことはあったが、今回は実際にロボットを動かせるとあって、子どもたちの意欲も高まった。1人1台のタブレットを使い各自でプログラムを作成し、上手くいかないと友達同士で教え合い、意見を出し合って解決していく。「プログラミングを学びながら、探求心や思考力、協働する姿勢などが養われている。これらの技能や資質を他の教科でも応用し、表現力の向上にもつなげていきたい」と教頭。

 今後はロボホンをほかの学年でも使用したり、教材プラットフォーム「アカダコ」を高学年の理科の学習に活用したりする予定で、さまざまツールを活用しながらICT(情報通信技術)教育により力を入れていくつもりだ。

ICT教育と広い校庭で選ばれる学校に

 守谷市では黒内小が過大規模校化したため、就学校変更(へんこう)基準の見直しによって黒内小学区の児童が市内のほかの学校を選択(せんたく)できるようになった。児童数が減少傾向(けいこう)にある郷州小では同小を選択してもらおうと、学校説明会でも学校の特色としてICT教育について発表した。

 そして同小のもう一つの自慢(じまん)が広々とした校庭。全校おにごっこを行うなど、思いきり走り回って遊べるのが魅力(みりょく)だ。ICT教育で、これからの時代を生きるのに必要な力を養い、同時に広い校庭で体力もつちかったたくましい子どもたちが育まれている。