守谷市/郷州小学校
地域の人や大学生と共に活動 みんなで楽しんだ40周年記念行事
大規模改修工事で、明るい校舎に生まれ変わった守谷市立郷州小学校。地域と共に歩む学校で、地域の人たちとの交流を大切にし、地域の人たちとさまざまな活動を行ってきた。昨年は創立40周年をむかえ、航空写真を撮影(さつえい)したり、記念行事「GO!GO!40フェスティバル」を開催(かいさい)したりするなど、コロナ禍(か)の中でも工夫をしながら楽しく思い出に残る体験を行うことができた。
地域の人たちが協力し 40周年フェスティバル
創立40周年を記念して2月2日(木)に行われた「GO!GO!40フェスティバル」。午前中は全校児童が、筑波大生が制作してくれた「なぞ解き探検隊~郷州小の秘密」にチャレンジした。校舎や体育館に30問のなぞ解きが用意され、子どもたちはグループごとに協力して問題を解いたり、ミッションをクリアしたりしながら楽しく校内を周った。
午後はPTAや地域の人が用意をしてくれたアトラクションを楽しんだ。紙飛行機を作って飛距離(ひきょり)を競争したり、スライム作りや小物制作、スーパーボール引きやミニボウリングなど、たくさんの体験に子どもたちは夢中になり、笑顔がはじけた。校長先生のイラストが描(か)かれたお札で買い物ができる駄菓子(だがし)屋もあり、わくわくドキドキがいっぱいの1日となった。
子どもたちが楽しめて、思い出に残るようにと考えた40周年記念事業。航空写真は全校児童で40の数字と四つの輪をえがいた。笑顔がかわいい記念のロゴマークを作り、先生と子どもたちの写真やメッセージがあふれた記念誌も制作するなど、さまざまなことに取り組み40周年を祝った。
筑波大生と交流 共に公園のリノベ計画
郷州小の近くには筑波大生らが住んでいるシェアハウスがあり、学生たちとの交流も活発だ。5・6年生は学生たちといっしょに、近くのみずき野中央公園のリノベーション計画に取り組んだ。みんなが行きたくなる公園にするにはどうすればよいかを話し合い、公園の利用者やイベントなどで使用できるキャンドルを制作することを提案。5年生は竹にあなを開けたキャンドル、6年生はステンドキャンドルのデザインを考えた。今後、デザインを基にワークショップなどで制作していく予定だ。
ICT活用と地域交流 わくわくの学校生活を
コロナ禍(か)で一気に進んだICT教育。郷州小でも1人1台のタブレット端末(たんまつ)は学習ツールの一つとして活用されている。体育の授業で動画を撮影(さつえい)したり、虫や植物の写真を撮(と)ったり、調べたことをまとめたり、資料や意見を共有したりと、1年生でも自由に使いこなしている。また個人の作品は写真に撮るなどし、クラウド上の「マイミュージアム」に中学を卒業するまでの9年間保存している。 一方で、人とのつながりも大切にしている郷州小。校内には地域の人たちに開放しているコミュニティースペース、高れい者や赤ちゃん連れが集うサロンなどもあり、はば広い年代の人たちが利用している。この環境(かんきょう)を生かし、コロナが収束に向かえば地域の人たちとの交流をより活発に行っていきたいと考えている。「やりたいことはたくさんある。常に新しいことに挑戦(ちょうせん)する郷州小でありたい」と校長は力をこめた。