土浦市/都和南小
さまざまな体験活動を通じて豊かな学びと生きる力を育む
土浦市立都和南小学校では、さまざまな体験を通じて豊かな学びを得てほしいとの思いから、校外学習や体験活動の機会を多く設けている。地域の商店や社寺など身近な町探検から、霞ヶ浦での湖上体験、大子町の森林での林業体験まで、行き先も内容も多種多様だ。教室の外の生きた世界にふれ、子どもたちは五感でたくさんのことを学ぶ。
たくさんの体験が生きる力と感性を育む
同小では、遠足などの行事に加えて校外学習や出前授業を日常的に行っており、総合的な学習の時間はもちろん社会や理科などの時間にも体験的な学習を多く取り入れている。たとえば、自動車メーカーの技術者によるプログラミングの授業や、銀行員による「お金について」の講義、年賀状を書いて郵便ポストへ入れに行く体験などは、社会へ出て生きていくための力を養うことにつながる。一方、緑深い森の中での散策や木工体験、市内外の博物館や美術館の見学、校庭でのマジックショーなどはみずみずしい感性をみがいてくれる。
これらの体験活動について校長は「ふだんから教職員がさまざまな分野にアンテナをはり、『子どもたちに興味や関心を持ってもらうにはどうすれば良いか』『このテーマは授業にいかせそうだ』と意識を高く持っていることが大切。いきいきとした体験からたくさんの思い出をつくり、本校のスローガンである笑顔と笑声(えみごえ)あふれる毎日を送ってほしい」と期待を寄せる。
地域とともに歩みのびのびと学ぶ毎日を
子どもたちの健やかな成長を願う気持ちは、教職員や保護者はもちろん、地域住民の間にも強く根付いている。登下校時の見守りボランティアをはじめ、通学路の白線や標識の整備なども地域の人が率先して行うほか、学校と地域が一体となっての防災活動も活発だ。ひ難訓練をはじめ、消火活動や救命活動などの防災訓練も校内のみならず地域の人たちといっしょに行うことで地域全体の防災意識がより高まり、子どもたちの安全と安心を守ることにつながっている。
同小では現在校舎の長寿命(じゅみょう)化工事が進められており、柱などの骨組みを残して校舎内は一新される。内装は木を基調としたやさしい印象となり、図書室がオープンスペースになるなど各教室も生まれ変わる。子どもたちも心待ちにしている新しい学校は2月に完成し、そのおひろめとあわせて、ひ難経路などを確認する防災訓練が地域と合同で実施(じっし)される予定だ。