水戸市/浜田小学校

地域とともにある学校 成長を「みんな」で見守る
水戸市立浜田小学校では、子どもたちにとっての「ふるさと」づくりを目指してコミュニティ・スクールの推進に力を入れている。登下校の見守りや学習支援(しえん)、美化ボランティアなどの活動はもちろん、地域ぐるみの行事やイベントも活発に行われ、子どもたちは地域のあたたかな支えを受けながら心豊かに成長していく。
組織的な活動が生むいきいきとした学び
浜田小学校コミュニティ・スクールでは、地域連携(れんけい)プロジェクト委員会を組織し、「商店街・職人プロジェクト」「歴史・自然プロジェクト」「子育て・交流・祭プロジェクト」「子ども育成プロジェクト」の四つのプロジェクトを並行して進めることで複合的な学びの場を生み出している。
歴史・自然プロジェクトのひとつとして20年ほど前から行われている作陶(さくとう)教室は、地域の伝統的な焼き物である「七面焼き」について学ぶもの。例年、6年生の総合的な学習の時間に行われ、講義や粘土(ねんど)採取・茶わんづくりなどの体験を通して地域の歴史や伝統工芸を深く学ぶことができる。さらに、完成した茶わんを使ってのお茶会も開かれ、6年間の思い出をふり返るとともに感謝の気持ちを表す場となる。
「作陶教室は、地域のボランティア団体である魁(さきがけ)の会や陶芸(とうげい)家の先生をはじめ多くの方の支えのもとで続く伝統行事。ほかにも、備前堀のとうろう流し、商店街でのハロウィンやマラソン大会、吉田神社の例大祭への参加など、年間を通じて地域とかかわり合うさまざま体験の機会がある」と話す教頭。これらの経験が郷土愛を育み、地域で活やくする人材としての成長へつながれば、と言葉を続ける。
次に目指すのは、地域づくりへの参画
プロジェクト委員会の活動に加え、20をこえる地域団体による地域学校協働活動も盛んで、工夫をこらした劇場型の読み聞かせなど各団体が得意を生かしてさまざまな面から学校運営をサポートしている。また、地域行事に同小の卒業生が学生ボランティアとして参加することもあり、地域の輪の中で成長した子どもたちの未来の姿として目に映る。
次期学習指導要領において大きな方向性として示されたのは、民主的で持続可能な社会の創り手を「みんな」で育むことだ。コミュニティ・スクールの活動を通じてすでにその実践(じっせん)が進む浜田小学校では、子どもたちがふるさとの「もの・人・こと」を大切に思う心の育成に努めている。


