土浦市/土浦小学校

余らず 欠けず ただ一輪
150年の歴史に感謝を伝える

土浦市内でもっとも長い歴史を持つ土浦市立土浦小学校は今年、創立150周年をむかえた。11月22日(火)には記念式典が開催(かいさい)され、土浦市長ら多くの来賓(らいひん)がお祝いにかけつけた。式典の後半には全校児童によるアトラクションプログラムが元気いっぱいに披露(ひろう)された。

さまざまなアイデアで
記念すべき年を演出

 同小が開校したのは1873(明治6)年のこと。市の中心地に位置し、地域の人々に愛され、親しまれながら150年の歴史を歩んできた。記念すべき年をむかえるにあたり、PTAを中心に実行委員会が組織され、式典の開催や記念誌の発行に向けておよそ2年間にわたって準備を進めてきたという。
 記念式典だけでなく、今年度は記念イヤーとして趣向(しゅこう)をこらした運動会をはじめ、むかしあそびの体験やパラリンピアンによる講話など各学年で特別授業が行われた。また、校内外の景観美化も進められ、横断幕や記念パネルの設置にくわえて校旗も新調。校章「たまき」が金色にかがやく三代目の校旗は、式典当日に演壇(えんだん)をいろどった。

土小のほこりと
感謝の気持ちを大切に

 式典の第1部は体育館で開かれ、5・6年生が列席。1年生から4年生の子どもたちは教室からリモートで参加し、来賓あいさつや校長の話に耳をかたむけた。土浦市長は自身も大好きだという校歌について話し、子どもたちを見守ってきた教職員や保護者、地域の人々への感謝を述べるとともに「学校のことをほこりに思い、これからの学校生活を未来へ向けて過ごして」と在校生へメッセージを。市教育委員会の教育長も「この節目を経験できるのは素晴らしいこと。ほこりと感謝の気持ちを大切にしてほしい」と子どもたちに呼びかけた。
 会場にはつちまるくんも登場したほか、卒業生である髙安関からのビデオメッセージも紹介(しょうかい)され、式典に花をそえた。在校生代表としてステージにあがった6年児童が「自まんの校舎で過ごした日々は一人ひとりの宝もの。アトラクションもずっと忘れられない思い出になるはず。学校を大切に思う気持ちと、支えてくれたみなさんへの感謝の気持ちをずっと忘れずにいたい」と話すと、会場は大きな拍手(はくしゅ)に包まれた。


全校児童が一体となり
力強いソーラン節を

 式典の第2部は、全校児童によるアトラクション。自まんの校舎の中央に広がるふきぬけのホールを囲むように子どもたちが集まり、元気いっぱいにソーラン節をおどった。背中にたまきの輪がデザインされたTシャツは、この日のために用意されたもの。1・2年生は頭と手首にカラフルなバンダナを巻いたおそろいの姿で練習の成果を堂々と披露した。
 続いて、野口雨情の作詞による校歌にあわせてボディパーカッションがひびきわたり、一体感と達成感に満ちた感動的なフィナーレへ。観覧した来賓や実行委員からは「子どもたちの力強いパワーを感じた」「ずっと続く伝統の素晴らしさやほこりを、子どもたちも実感できたのでは」という声が寄せられた。