つくばみらい市/小張小学校

小学生新聞

地域の伝統芸能を実演 交流から生まれる学びと成長

 つくばみらい市に古くから伝わる「綱火(つなび)」は、空中に張りめぐらせた綱を使ったあやつり人形と、しかけ花火を組み合わせた伝統芸能だ。同市立小張小学校では、秋祭りに児童たちが綱や人形を操作して実演に取り組むほか、夏に行われる小張愛宕神社の祭礼に参加し、地域との交流や地元の文化にふれる機会づくりを大切にしている。

3年ぶりの交流の場に笑顔がいきいきと

 同小の秋祭りは、児童や保護者はもちろん、青少年育成つくばみらい市民会議や綱火保存会などの地域団体も参加する地域密着のふれあいイベントだ。コロナ禍(か)の期間は、琴(こと)の演奏などを楽しむ芸術鑑賞(かんしょう)会という形式で開催(かいさい)されていたが、昨年10月の秋祭りでは4年ぶりに地域との交流が復活した。

 収穫(しゅうかく)体験では、1年生から3年生の児童たちが春に苗(なえ)を植えたサツマイモを全校児童で収穫し、焼きいもや豚汁(とんじる)で味わった。「コロナ禍の間は、各自持ち帰って家で食べてもらうことしかできなかった。今回はPTAや地域の方に校内で調理していただき、秋の気配を感じながらその場で味わうことができた」と教務主任。子どもたちからは「みんなといっしょに食べられてうれしい」と喜びの声があがった。

さまざまな体験活動を学びと成長につなぐ

 今回の秋祭りでは子どもたちが実際に参加して行う体験活動も再開され、竹細工を使った昔あそびやスライム作りなどを楽しんだ。教務主任は「今の時代にあわせて時間短縮などの工夫を続ける必要はあるが、来年度はさらに体験活動の幅(はば)を広げて学びや発見の機会を増やしていきたい」と話すとともに、「興味のあるテーマを子どもたち自身が選ぶことのできるパビリオン制にして、自主性を育むことにつながれば」と新たな構想にもふれた。

地域の支えに見守られのびのびと健やかに

 通常、学校行事は教育活動の一環(いっかん)として行われることが多いが、同小の秋祭りは地域とのかかわりを大切にしている点に大きな特色がある。綱火保存会の協力のもと、秋祭りにて伝統的に行われている綱火実演もそのひとつだ。校庭に柱を立てて綱を張り、4年生から6年生の児童が人形や綱の操作とおはやしの演奏を披露(ひろう)する。練習を重ねるなかで地域の大人たちとの交流が深まり、大勢の観客の前でその成果を発表する経験を通してさらに交流の輪が広がっていく。

 また、青少年育成つくばみらい市民会議との交流も活発で、さまざまな体験活動が行われる。1月のたこあげ会では、市民会議の会員の指導を受けながら子どもたちが一人一つ自分のたこをつくり、連だこにして大空へ飛ばす。「地域の方々に支えられ、子どもたちはたくさんの経験をして心豊かに成長していける。その支えに感謝し、これからも地域とのかかわりを大切にしていきたい」と教務主任。自分たちが暮らす地域の伝統や文化にふれ、交流から多くのことを学びながら、小張っ子はのびのびと成長していく。