土浦市/教育委員会

保幼小が一つのテーブルで「架け橋カリキュラム開発会議」

 土浦市教育委員会は8月5日(水)、新治地区公民館集会室で「第2回中学校区架(か)け橋カリキュラム開発会議」を開いた。市内の小学校・義務教育学校16校、幼児教育施設(保育園・幼稚園・認定子ども園)35施設(しせつ)の代表が集まり、中学校区ごとに共通の視点をもつためのグループワークを行うことで、保幼小が連携(れんけい)した話し合いの機会が得られた。

遊びから学びへのスムーズな接続を
 この会議の目的は、幼児教育と学校教育の活動に連続性を持たせ、保幼小(保育園・幼稚園・小学校)などのスムーズな接続と連携を図ること。
 幼児期の「遊びを通じた学び」から、学校での「教科を中心とした学び」への変化は大きく、円滑(えんかつ)な学校生活への移行における課題となっていた。こうした課題に対し、保幼小の教職員が共通の視点で語り合い、たがいの教育内容や遊び・学びの様子を理解することで、学びの連続性を意識した支援(しえん)につなげるねらいがある。
 第1回会議では中学校区ごとに、地域や学校の特色も生かした「育てたい子ども像」のイメージを出し合い、標語にまとめた。第2回の今回は、各園・各校が標語に沿った現場の写真を持ち寄り、「遊びや学びのプロセスで大切にしたいイメージ」を引き出すことで、目指す子ども像の可視化と明確化を図った。


目指す子ども像を写真を通じ明確化
 新治学園地区では標語「笑顔いっぱい、友達とかかわり合い、自ら進んで考える新治の子」に対し、保育園からはプールで「私も入れて」と自然発生的に水でっぽう遊びが始まる場面が提出され、園児の意欲や自主性、積極性が示された。義務教育学校からは1年生が紙コップの船を水にうかべようと、たがいに意見を出し合い、学び合う様子が共有された。
 三中地区では標語「みんな大切、やさしい心で助け合う、あきらめずチャレンジする子」に対し、セミの観察を通じて命の大切さを学ぶ姿や、砂場で一人では作れないような大きな山を協力して作る姿などが挙げられた。


共通理解が深まり連携が一歩進む
 会議を終え、参加者からは連携の深まりを実感する声が寄せられた。
 「子どもたちの素敵な写真が多く見られた。作業を通じて園側の思いも聞き、話し合うことで共通理解を深めることができ、非常に有意義な時間となった」(真鍋小教諭)
 「これまでは卒園児の小学校での様子など見えにくい部分があった。小学校側が幼稚園教育に求めているものを知る機会にもなり、大変ありがたい」(ひたち学院幼稚園園長)
 市教育委員会の就学前教育推進員は「幼児教育と学校教育の垣根(かきね)をこえ、目指す子どもの姿を共有する素晴らしい時間になった。今後は各園・各校の協働により、具体的なカリキュラムの実践(じっせん)に入る予定だ」と話した。