つくばみらい市/教育委員会

若手からベテランまで相談し合える「風通しのよい職場づくり」を学ぶ

 つくばみらい市教育委員会は7月28日(火)、市内小中学校の教職員を対象に、きらくやまふれあいの丘世代ふれあいホール(同市神生)にて研修会を行った。茨城大学大学院教育学研究科教授の加藤先生をむかえ、「誰(だれ)もが相談しやすい職場環境(かんきょう)づくりに向けて」というテーマで講演。資料やデータ、事前アンケートの結果をもとにした実践(じっせん)的な話から、組織のあり方について学んだ。

個人の気付きやミスを共有できる組織づくり
 研修会には、市内小中学校から約350人が参加。仕事について一人でなやまず、気軽に相談し合える組織づくりが大切との考えから、今回の講演が企画(きかく)された。加藤先生は、まず「問題を個人ではなく組織でとらえる」ことの大切さを主張。学校の仕事は一人では完結できないため、業務を特定の人に任せきりにしないことや、個人の小さな気付きを全体で共有することの必要性をうったえた。
 また、雑談ができるなどの「人間関係のよさ」を土台に、相手からどう思われるかをおそれず、仕事上必要なことを伝えられる「心理的安全性」を確保してほしいと強調。相談を受ける側は「聞いてあげる、教えてあげる」よりも「いっしょに考える」姿勢が大切だと語った。さらに、現在の職場の状況(じょうきょう)について、参加者に行った事前アンケートの結果も発表。「ミスや問題を早い段階で報告しやすい」「業務内容や進め方が複数の職員に共有されている」などの項目(こうもく)への回答や、世代によって意見が異なることなどが示された。実態をふまえた具体的な話に、参加者は熱心に耳をかたむけた。
 最後には席が近い参加者同士で話し合う時間も設けられ、風通しのよい職場づくりのためにはどうすべきか、積極的に意見が交わされた。

多くの学びを得た有意義な講演に
 参加者からは「相談は仕事の途中(とちゅう)に置く、という言葉が印象に残った。困り切ってからではなく、早めに話すようにしたい」「若手の中には相談しづらいと感じている人もいると分かり、中堅(ちゅうけん)の自分から進んで声がけをしようと思った」「最近はコンプライアンス意識の高まりで、ベテランが若手に声をかけるのも気をつかう。数年前に市内の学校で統廃合(とうはいごう)が進んだ際、職員同士の関係を築くため職員室にカフェスペースをつくったところ、親ぼくが深まったことを思い出した。おたがいに話しやすいよう『相談タイム』を決めておくのもよさそう」など、世代に応じてさまざまな感想が聞かれた。
 市教育委員会の教育長は、「全ての教職員が安心して相談し合える温かい職場の中で、使命感や責任感をもって子どもたちに接し、よりよい教育活動につなげてほしい」と今後への期待を述べた。