守谷市/黒内小学校
市内全小中学校で取り組む「いじめ防止プログラム」
守谷市では4月27日(土)、市内の全小学校で「いじめ防止授業」を行った。守谷市立黒内小学校でも授業参観日として保護者に授業を公開。その後の学級懇談(こんだん)会では、校長がオンラインで「いじめの定義」について保護者に説明し、学校と保護者がチームになっていじめ防止に取り組めるよう協力を求めた。
学年ごとのテーマでいじめ防止授業を公開
「ちがいを豊かさに」というテーマで行われた6年1組の授業では、ちがいを豊かなものにするには私たちは何をすればよいのかを考えた。いじめとは何かを確認し、差別やひぼう中傷など不幸につながるちがいをどうすれば豊かなものにできるか、具体的な場面をあげてグループで話し合った。
5年生は絆(きずな)づくりの活動。好きなことや将来の夢など五つのテーマからルーレットで選んだテーマについて発表したり、しゃべらずにジェスチャーだけで誕生日順に並ぶバースデーチェーンでコミュニケーションをとるなどしてクラスの絆を深めた。
また3年生は「クラスみんなが楽しめる遊びを計画しよう」をテーマに公平に接するためにはどうすればよいかを考え、4年生は「いじめって何だろう」をテーマに活発に意見を交かんした。話し合いの場面では1人1台のタブレット端末(たんまつ)も活用。各自が意見を入力し、みんなの考えを電子黒板に映すなどして、発表が苦手な子も参加できるような授業が展開された。
いじめ防止のために保護者の理解と協力を
守谷市で今年度新たに策定した「いじめ防止プログラム」は、発達段階に応じてテーマを設け、年に4回、市内のすべての小中学校でいじめ防止授業を行うもの。困ったことがあったときの相談の仕方やいじめが起きてしまったときの行動なども示し、つらさを抱えこまない態度を育成していくという。
授業参観後に行われた学級懇談(こんだん)会では、オンラインで校長が今年度の重点目標について説明し、とくにいじめ防止プログラムを実施(じっし)して心理的安全性の高い学年・学級集団をつくることを強調。具体的な事例をあげながら「心身の苦痛をともなえばすべていじめと判断」といういじめの定義について説明し、「どの学校、どの児童にも起こり得ることで、解決には保護者の協力が不可欠であり、学校とチームになって対応してほしい」と呼びかけた。 今年度も子どもたちの自発的な活動によるいじめ防止プログラム「黒内小スマイルプロジェクト」を引き続き推進(すいしん)し、学校全体でいじめ防止に取り組んでいく。