つくばみらい市/小絹小学校

息ぴったりの集団行動で仲間といっしょに味わう感動

 つくばみらい市立小絹小学校では、毎年秋に開かれる運動会にて5、6年生による集団行動演技に取り組んでいる。児童たちはおよそ1カ月間練習にはげみ、10月26日(土)の本番では息ぴったりのダイナミックな演技で感動を呼んだ。仲間と力を合わせる大切さ、やりとげたときの喜びや達成感など、集団行動を通して得られる学びは大きい。

心をひとつに行動し協調性や連帯感が育つ
 同小では7年前から集団行動に取り組み、運動会のフィナーレをかざる表現運動の演目として定着している。教務主任の先生は「個性の尊重が重視される時代だが、社会や学校など集団のなかで他者と協調することも等しく大切。人とのつながりを意識し、仲間と協力し合うことの大切さや喜びを学んでほしい」と集団行動の意義を話す。
 最初から意欲的に取り組む児童もいれば、「大変そう」「難しそう」と消極的な児童もいる。中心となって指導にあたった6年生担任の先生は「まずは目的をしっかりと伝え、心構えから育てていくことを大切にした。息を合わせるためにはどうすれば良いか、児童自身が考えて行動できるようになり、最後まで練習をがんばりぬいた姿に成長を感じた」と笑顔を見せる。

スポーツを楽しみ元気はつらつの毎日を

 今年度は行進しながら列を交差させる難しいクロスの演技にもチャレンジしたが、動き方を図で示したり、練習の様子を動画に撮影(さつえい)して確認したり、指導法にも工夫を重ねた。さらに、経験者である6年生が5年生に教える場面を増やしたことで、最高学年としての責任感や意識が高まるとともに、「"教える"という経験が6年生自身の力量の向上にもつながったと感じる」と先生。「異学年交流が活発になり、練習以外の日常生活の場面でもコミュニケーションが深まったようだ」と言葉を続ける。
 体育主任を務める先生も「最初は下を向きがちだった児童も、練習を重ねるにつれて自信をもって前を向き、まわりの児童にも目を配ったり声をかけたりできるようになった。本番では一番の演技ができ、素晴らしい出来栄えだった」と児童たちの成長をたたえた。  また、同小ではつくばみらい市が推進するニュースポーツ「スナッグゴルフ」への取り組みも盛んで、競技を始めた2021(令和3)年度から毎年全国大会へ出場しているほどの実力を持つ。学校行事にもクラブ活動にも元気いっぱい取り組み、のびのびとスポーツを楽しみながら、小絹っ子たちは健やかに成長していく。