龍ケ崎市/教育委員会

かさ袋ロケットやロボットカー ドローンで「龍の子STEAM」を体感

 龍ケ崎市では昨年度から、自ら課題を見つけ、その解決方法を見出せる子どもを育てる「STEAM教育」を取り入れ、今年度から本格的に取り組んでいる。同市教育委員会は8月3日(月)、市内小中学校の教職員を対象に「龍の子STEAMを体験しよう」と題した夏季研修を開いた。長山中学校の体育館を会場に、約40人の参加者が三つの課題を体験。今後の授業に向けてヒントを得る充実(じゅうじつ)した一日となった。

自分で考え行動して課題を解決する力を
 科学・技術・数学など分野を横断した学びで、子どもたちの課題解決能力を高める「STEAM教育」。研修当日は「かさ袋(ぶくろ)ロケット」「ドローン」「ロボットカー」のコーナーが設けられ、参加者は3~4人ずつの班に分かれて体験。協力して課題にちょう戦し、成功すれば拍手(はくしゅ)が起こるなど、終始和やかなふん囲気の中で行われた。
「かさ袋ロケット」は小学校低~中学年が対象。かさ袋をふくらませ、重りとしてビニールテープを2周巻き、画用紙の羽根をつけて投げ、どうすれば遠くまで飛ぶかを考える。羽根の枚数や位置を変えたり、投げ方を工夫したりと、先生たちも童心にかえって取り組んでいた。体験後には「同じ材料で作っても、人によって結果が変わるのがおもしろく、子どもたちにも楽しんでもらえそう」「昔は紙飛行機を作り、条件を変えて飛ばして遊んでいたが、今の子どもたちはそういった経験が少ないので、授業でできるのは有意義だと思う」などの感想が挙がった。


失敗をくり返して成功に近づく
 「ドローン」と「ロボットカー」はプログラミングを使った授業で、小学校高学年~中学生が対象。「ドローン」は、災害救助現場で人の目が届かない場所を捜索(そうさく)するという設定で、ドローンを飛ばして二つのいすの裏側の写真をとり、元の位置に着陸させる。「ロボットカー」は車を走らせて、かべの手前で停車し、ターンしてもどってくるというミッションだ。
 ドローンやロボットカーが予測とちがう方向に動いたり、指定の位置で停めるのが難しかったりと、どの班も苦戦していたが、先生同士で意見を交かんしながら取り組み、笑顔も見られた。「成功できなかったがとても楽しく、子どもたちは夢中で取り組めるだろうと感じた」「数値を調整するのが大変だったが、成功したときの喜びはひとしお。この経験を今後の授業に生かしたい」など、前向きな感想が聞かれた。
 STEAM教育推進指導員をつとめる指導課の先生は「失敗から学び、試行錯誤(さくご)をくり返すことで成功に近づく。たくさん失敗してもいいのだと、子どもたちに体感してほしい。先生も完ぺきな人間を演じず、いっしょに楽しみながら取り組んでほしい」と期待を述べた。